STEP3ユーロ円売り円高対策投資法を解説
円高時に利益を得る手法として長年続けている手法です
- STEP3は円高対策ユーロ円売り手法です。
- 円高に備えて、FXでユーロを売って円を買っておきます。(ユーロ円ショート)
- レバレッジは2倍以内。取引単位は100~500ユーロといった少額から始めていきます。
- ユーロ円売りはスワップ金利がプラスのため長期保有が可能。円高までじっくり待つことができるわけです。ドル円売りではスワップ金利を支払う必要があるのでユーロ円売りを使います。(※現在はスワップ金利はマイナスとなっています)
- ⇒実践中の円高対策ユーロ円売り手法を見る
STEP2「FXでドルを積立投資&売買していく」では米ドルFX積立投資法をご紹介しました。
続いて私が実践している投資は「ユーロ円売りで円高対策する方法」です。
米ドル積立投資は円安ドル高時は稼ぐことができるのですが、円高時には含み損が増えていきます。
そこで、円高時に稼ぐことができるユーロ円売りを実践しています。
なぜユーロ円売りがおすすめなのか?
ユーロは円よりリスク資産と考えられています。
実際、株価暴落時、リスクオフの時にはユーロ安円高となります。
ユーロ円チャートを見てみましょう。
(参照元:Investing.com eur/jpy)
リーマンショック時はもちろんのこと、2016年英国EU離脱時、2019年ドル円フラッシュクラッシュ時等、株価暴落・円高時にユーロも下げています。
2020年コロナショック時も114円を付けましたが、その後、上昇し、130円を突破していますね。
では、ドル円チャートと見比べてみますと
(参照元:Investing.com usd/jpy)
ある程度の相関関係があることがわかります。
経済ショック時・株価暴落時はドル円、ユーロ円ともに暴落しています。
つまり、円安時にユーロ円売りを仕掛けておけば、円高になったときに決済して利益を得ることができるというわけです。
※ドルとユーロの相関関係は長期チャートを見ても1.1~1.5と変動はします。株価が暴落時にユーロも下がりやすいですが、下落率は変動します。
参考「ドルが弱くユーロが強い。ユーロドルが1.2近くまで上昇。ドル円買いユーロ円売り両建ては継続できるのか?」
なぜ「ドル円売り」ではなく「ユーロ円売り」なのか?
円高対策であれば、ドル円売りでも可能です。そこで、なぜユーロ円売りにしているのかといいますと、それは長期保有コストがないからです。
ドル円売りをすると、金利差でスワップ金利を支払わなければなりませんが、ユーロ円売りの場合、ユーロの方が短期金利が低いため、スワップを受け取ることができます。
これはなかなかすごい発見です。
リスクを考えると、暴落対策の商品に対しては、保有時には金利等のコストを支払う必要があるからです。
多くの場合、株価暴落対策としてのベア系の商品が多数ありますが、ほとんどすべて保有コストがかかります。
ドル円売りもスワップ金利を支払う必要がありますし、VIXやインバース等のETFも平常時は減価、信託コストがかかります。
そんな中、ユーロ円売りであれば、スワップ金利を受け取りながら円高を待つことができます。
(SBI FXトレードユーロ円売りスワップカレンダー2021年)
このようにユーロ円売りのスワップはプラスが続いています。
(※時としてマイナスとなることもあります。)※FX口座によってはマイナスもありますので口座選びは要チェック。
ユーロ円売りで円高対策投資法 実際のやり方解説
円高対策のためにユーロ円売りも仕掛けていきます。
- FX口座は1通貨から取引ができ、ユーロ円売りスワップがプラスの「SBI FXトレード」を使う
- 取引単位は300~500ユーロずつ
- レバレッジは2倍以内(130円超はもちろん過去最高値も意識)
- 0.2~0.5円上がるたびに売りを仕掛けておく(指値注文を並べておく)
- ユーロ円が大きく上昇したときは多めに売る
- ユーロ円が下がるまでスワップ金利を貯める
- 0.5円~5円ほど下落してきたらユーロ円売りを決済していく
- 以上を繰り返す
ドル円買いと逆の注文をしていきます。
円高時・暴落時はほとんどの資産がマイナスとなってしまいますので、ユーロ円売りのポジションはなるべくすべて決済しないようにしています。
第二のリーマンショックがあった場合には保険となると考えています。
ユーロ円売りにおすすめ口座 SBI FXトレードを使う
FX口座は同じくこちらも「SBI FXトレード」を使っています。
米ドルと同じくユーロ円も堅実に300ユーロずつ売買しています。そのため1ユーロから取引ができるSBI FXトレードが必要となります。
また、SBI FXトレードはユーロ円売りのスワップも高めですので、円高をじっくり長期で待つのにも適していますね。
他のFX口座ですと、1,000ユーロ単位、10,000ユーロ単位でのトレードとなってしまいますので、レバレッジを押さえるためには資金が必要となり、堅実トレードがしづらいです。
(ユーロ円各社比較 2021年11月)
FX会社名 | 最小取引単位 | ユーロ円 スプレッド |
ユーロ円売り スワップ金利 |
SBI FXトレード | 1 | 0.4銭 | 10円 |
みんなのFX | 1,000 | 0.4銭 | 8円 |
LIGHT FX | 1,000 | 0.4銭 | 8円 |
ヒロセ通商 | 1,000 | 0.5銭 | 0円 |
GMOクリック証券 | 10,000 | 0.5銭 | 4円 |
DMMFX | 10,000 | 0.5銭 | 7円 |
※スワップ金利の金額は10,000ユーロ保有したときに発生する1日の金額です。プラスであることで長期保有をしながら円高を待つことができます。
- 他のFX口座と違い1通貨単位から取引ができる
- 300~500ユーロ単位で小刻みにトレードができる
- ユーロ円売りのスワップがプラス
- ユーロ円のスプレッドが狭い
- 大変動時もスプレッド拡大がほとんどない
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※SBI FXトレードの評判、詳細、特徴は以下の記事参考に
⇒【SBI FXトレードの評判】なぜおすすめできる口座なのか?利用歴6年が語ります。
実際の注文方法(2019年記載)
参考までに私の注文一覧を載せておきます。
ちょっと古いですが、2019年9月13日時点でユーロ円は120円前後で推移しているとき注文です。
120円あたりから売りを仕掛けていく指値を並べています。
ユーロ円売り決済注文は115円あたりから指値を並べています。この直前に116円までの暴落があり、ユーロ円売りは決済できていたので、値幅を大きくとっています。
ユーロ円売りの残高照会です。
2018年130円台の時に多く売りを仕掛けていました。平均約定価格は126円となっており、円高ユーロ安の今は利益が出ています。スワップもプラスなのが嬉しいですね。
英国EU離脱時、ドル円フラッシュクラッシュ、夏枯れ相場で効果を発揮
ユーロ円売りをしかけておくと、英国EU離脱時の暴落、2019年のドル円フラッシュクラッシュ時、などなど暴落の局面で利益を得ることができています。
暴落は短期的に大きく下げることが多いですので、決済指値を仕掛けておくことが大事です。
上記の注文一覧のように120円割れ、115円割れの可能性も視野に決済注文を入れておくと、思わぬ時に利益を得ることができるのでおすすめですね。
ユーロ円売りで実際に利益が出たトレード公開
実際にユーロ円売り戦法で大きく利益が出たトレードも公開しておきます。
コロナショック:115円まで暴落
2020年3月、コロナショックでも大きく円高になりました。ユーロ円は115円まで暴落しました。
ユーロ円売りで利益を得ることができています。
一時、スワップがマイナスとなったときもありましたが、現在はプラスに戻り、有効に機能しています。
このように続々利確することができました。
2022年3月調整による暴落時:133円⇒125円
ウクライナ情勢等もあり、乱高下していました。
2022年3月に一時124円台まで暴落しました。
このうように利確ができています。
詳細は⇒ユーロ円125円までの大暴落で利確祭り!トレード振り返り【2022年3月6日】
円高対策がしっかりできている感じです。
損切はしないのか?
この手法は基本は損切はしません。
レバレッジを2倍以内に抑えて、仮にユーロ円が130円、140円上がったとしても、追加で売ることができる余裕を持ってトレードします。
確かにレバレッジをかけないと利益は小さくなりますが、その分、大きな値幅を取ることができます。
レバレッジをかけているユーロ円が130円を突破してきたとき、何もできなくなってしまいます。本来であれば割高の130円で売れば大きく利益が出るはずなのにそれができなくなるわけです。
ですので、レバレッジを低く、じっくりチャンスを待ちながら、スワップを貯めながら、トレードをしていきます。
仮にユーロ円が200円なんてことになったら、それは損切するかもしれません。
ですが、その時は他のドルやメキシコペソ等の通貨も上がっているので、その利益で補填で着るかなと思います。
いずれにしても完璧な投資法はありません。想定外のことが起こったときのリスクは許容しなければなりませんね。
※現在の残高照会(2022年4月更新)
現在のユーロ円売りの残高照会です。
一時、125円まで下落したユーロ円ですが、その後、金融緩和もあり、一気に上昇。135円台となっています。
含み損は増えていますが、まさに仕込み時期かなと思っています。レバレッジを低く、ユーロ円売りを仕込み、また、次の暴落で利益を得たいと思っています。
レバレッジは2倍以内に抑えていますのでロスカットのリスクは低く、スワップ金利を貯めながら、次の円高までじっくり保有したいと思います。
このように、含み損が膨らむ期間もありますが、スワップを貯めながらじっくり長期的にトレードしていくのがポイントですね。
※日々のトレードはTwitter参考に⇒かんべえ@投資軍師(FX堅実投資実践中)
初心者向け解説
「ユーロ円売り」と聞くと初心者の方は訳が分からなくなるかもしれません。
FXは買いからも売りからも入ることができます。
ユーロ円売り(ショート)ですと、円を買ってユーロを売るということができるわけです。
ユーロなんて持っていないのにどうやって売るの?ということですが、これはFXが証拠金取引を採用しているがゆえにできることです。
証拠金取引では決済するのが前提の市場です。
ユーロ円売りをするということは、簡単に言いますと、
「ユーロを借りてきて、そのユーロで円を買う」
といったイメージです。
借りたユーロはいつか返さなければなりません。
1ユーロ130円のときに、ユーロを売って円を買ったとしますと、1ユーロ125円のときに円で1ユーロを買い戻せば、5円得ですよね。
そのような決済を前提とした市場がFXの証拠金取引のルールというわけです。難しいですかね。
よくわからない場合は「LINE相談」でも個別にお答えしていますので、お役立てください。
ユーロ円売りで円高対策をしておく
円高暴落時に利益を得ることができる方法として「ユーロ円売り」は私は重宝しています。
あくまで現時点の状況では、ユーロ円売りをしておけばスワップ金利もプラスでかつ、円高暴落対策ができます。
ここ数年の暴落は一時的・短期的なものが多いので、特にこの手法は効果を発揮しているように思えますね。
レバレッジを低く保ち、堅実な投資の一つとして「ユーロ円売り」も継続していこうと思います。
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ユーロ円売りQ&A
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損切はしないのですか?
基本は損切りしません。レバレッジを2倍以内に抑えて130円、140円に上がっても余裕を持って売れるようにします。仮にユーロ円が200円となると損切するかもしれませんが、その時は他の通貨や株等が上がっているでしょうから、補填できると考えています。
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ユーロ円売り円高対策投資法とは?
・取引単位は300~500ユーロずつ
・レバレッジは2倍以内(130円超はもちろん過去最高値も意識)
・0.2~0.5円上がるたびに売りを仕掛けておく(指値注文を並べておく)
・ユーロ円が大きく上昇したときは多めに売る
・ユーロ円が下がるまでスワップ金利を貯める
・0.5円~5円ほど下落してきたらユーロ円売りを決済していく
・以上を繰り返す
といった手法です。
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なぜ円高対策にユーロ円売りがおすすめなのか?
ユーロ円売りはスワップ金利がプラスであり、かつ、円高時にはしっかりと下がってくれるというメリットがあるからです。長期保有しながら円高を待つことができます。
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レバレッジ1倍とは?
ユーロ円が120円とすると、1,000ユーロで120,000円です。ここでFX口座に120,000円あればレバレッジ1倍です。大変動もありますので、レバレッジは2倍以内にすることがおすすめです。
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ユーロ円は何円まで上がりますか?
これは全く分かりません。130円超ももちろん、史上最高値もしっかりと意識しておいた方が良いでしょう。予想外にユーロ円が上がったとしても強制ロスカットしないためにもレバレッジは2倍以内に抑えるようにしましょう。
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全くの初心者ですがやり方を教えてくれますか?
個別具体的な投資判断はできません。投資は自己責任が原則です。そのうえで、ですが、取引の始め方はLINE@等でご相談いただければ対応いたします。