政策金利6.25%高金利の南アフリカランドに堅実に投資する方法をご紹介
金利は高いが暴落リスクのある南アフリカランド
リスクを下げつつ、利益を得る方法をご紹介します。
続いては新興国通貨「南アフリカランド堅実スワップ投資法」です。
ここからはさらにリスクが高まりますので、中上級者向けです。
より堅実に行くなら、米ドル買いユーロ円売り、堅実銘柄のみで良いと思います。
南アフリカランドスワップ投資とは?
南アフリカランドスワップ投資とは、FXを使い、南アフリカランドに投資し、スワップ金利を得るという手法です。
南アフリカは世界的な利上げの流れにも乗り、金利が上昇しています。
ですが、それでも政策金利6.25%(2022年10月)あります。
南アフリカランドスワップ投資とは、この高金利の運用益を狙った投資法です。
(南アフリカランド政策金利の推移)
(参照元:外為ドットコム政策金利一覧)
現在、コロナ金融政策も一服し、世界各国で利上げが始まっています。南アフリカも上昇してきています。
また、コロナ以後は金利5%~7%高い金利で推移しており、さらに金利が上がることが期待できます。
いずれにしても、日本の銀行に預けるよりずっと利回りが高いので、投資家の間でも人気が高まっています。
続いて、南アフリカランド円のチャートも見てみましょう。
チャートも見てみましょう。
(参照元:Investing)
2017年~2019年は6円~9円と上昇局面もあるレンジ相場でした。
コロナの影響や、原油安の影響により、2020年8月では、5円台まで下落しています。
そして、2022年月には8.6円台に回復しました。
金利の高い分、暴落リスクもあるのですが、チャートを見てもわかる通り、上昇局面もあります。
ですので、投資のタイミングを間違えなければ、「値上がり益+金利収益」を得ることができるわけです。
そして、南アフリカランドに投資するのであれば、FXがおすすめです。
FXであれば、南アフリカランドに簡単に、しかも少額から投資することができます。もちろん、金利(スワップ金利)も得ることができます。
- 政策金利3~7%と高い金利が魅力
- FXであれば簡単に少額から投資ができる
- 価格も上昇局面、安定期間もある
南アフリカランドスワップ投資のリスク
なんといっても暴落です。長期チャートを改めて見てみましょう。
(参照元:南アフリカランド円チャートInvesting)
南アフリカランド円は定期的に暴落があります。 直近では原油安の影響もり、史上最安値5円台に突入しました。
2016年は10円⇒6円 2020年には8円⇒5円と、 50%近い暴落が定期的に起きています。
安定した時期や、上昇局面もありますが、暴落しだすと、今までの利益が吹き飛んでしますほどの暴落になってしまいます。
- 定期的に大きな暴落がある
- リーマンショック時:15円⇒8円(50%の暴落)
- 2016年:10円⇒6円(50%近い暴落)
- 2020年:8円⇒5.7円(30%の暴落)
- 原油安の影響が大きい
リーマンショック前、2008年はランド円は15円ほどありました。
そして、リーマンショックで9円台に暴落しました。その後、株価は回復しましたが、元値の15円には戻ってきていません。
つまり、ずっと保有していればいつかは戻るという計算も成り立たないというわけです。 これは金利の高い国ならではの高いインフレ率の影響もあります。
インフレ率が日本より高ければ、年々、円高ランド安になっていくことになりますからね。 もちろん、他の要因も色々とありますので、一概には言えないのですが・・・。
この点ドル円とは違いますね。 ドル円チャートと比較してみましょう。
(参照元:ドル円チャートInvesting)
ドル円はリーマンショック時に70円台を記録しましたが、2016年には元値の120円台にまで戻っています。今は異常な円安ドル高とはなっていますが・・・。
結果論ではありますが、ロスカットさえされなければ、塩漬けにしてても勝てたということです。
その点からも「STEP2「FXでドルを積立投資&売買していく」」は最優先していただきたいところですね。
南アフリカランド投資の注意点 定額積立投資はおすすめできない
上記の通り、南アフリカランドには暴落リスクがあります。
そのため、「スワップを狙った毎月積立投資」は実は危険です。
平常時は確かに積立額ももらえるスワップ金利の金額も増えていくのですが、暴落するときは50%近く暴落しますので、スワップ金利以上の含み損が発生してしまいます。
結局、トータルで含み損が上回ってしまい、利回りはトータルでマイナス。 数年塩漬けが続くといったワナにかかってしまいます。
また、新興国通貨は長期的にも下落トレンドですので、ずっと持っておけばいつかプラスになるといった考えも、勝率が低くなります。
南アフリカランドFXで勝つためには?堅実投資法を解説
では、南アフリカランドFXでどのように堅実に投資するのか
私が実践している手法をご紹介します。
- レバレッジは2倍以内に抑える
- 相場安定時のレバレッジは1倍以下
- 取引単位は2,000~3,000ランド
- 南アフリカランドの価格が下がれば買い、上がれば少し売りつつスワップ金利を貯めていく
- 暴落時には大きく買い、レバレッジ2倍まで上げる
- 暴落後の戻りを売りつつ、レバレッジ1倍以下に下げ、次の暴落を待つ
- 以上を繰り返しつつ、資産を増やしていく
以上のような投資法です。 ポイントとしては 平常時はレバレッジを1倍以下にしておく ということです。
そして、 暴落時にこそ大きく買う というスタイルですね。
どうしても、安定相場ではレバレッジを上げて、スワップを狙いがちです。 2018年~2019年は7円~8円前後で安定していましたので、レバレッジを大きくかける人も増えていました。
しかし、それでは、暴落時に何もできなくなってしまいます。
2020年4月には5.6円までの大暴落があり、含み損がスワップ金利を上回ってしまっている人が続出してしまっています。 それでは、意味がありません。
そこで、平常時はレバレッジ1倍以下に抑えます。
そして、暴落時にこそ大きく買います。 2020年4月は5.6円まで暴落しましたが、その時に買いを入れていくわけです。
すると、平均取得単価は大きく下がり、トータルでプラスになれる可能性が上がるわけです。 大きく買うといってもレバレッジは2倍以下に抑え、堅実投資に徹します。
2020年4月の暴落ですが、5.6円まで暴落後、6.6円まで回復しています。
長期チャートを見てもらえればわかる通り、暴落後には、やはり、大きな戻りがあります。
※結果として2021年6月には8円まで回復しました。2022年3月では8.6円に
南アフリカランドは原油価格との連動性が強く、原油価格が回復すると戻る傾向にあります。
歴史的に見ても、下落トレンドの中、暴落後には戻りがあります。
- 基本は下落トレンド
- 定期的に暴落がある。原油価格の影響も大きい。
- 暴落の後はリバウンドがある。原油価格回復による影響も大きい。
- 暴落時にしっかり買うことで長期的にもトータルでプラスになれる可能性が高い。
暴落時に大きく買うことに徹していると、戻りの時点で、平均取得単価を価格が上回ってくれます。 そこで、再び利確し、レバレッジを1倍以下にして、次の暴落を待つというわけです。
どうしても安定相場時にレバレッジを上げてスワップを狙いたい気持ちもわかりますが、リスクが高すぎます。 「損をしない」に徹することで、長期トータルでの勝率が上がるはずです。
実践結果
実践結果です。2020年4月の暴落では史上最安値5円台に暴落しました。
平常時レバレッジをかけていた場合、この暴落では塩漬け、もしくはロスカットとなってしまいます。 ですが、ルール通りレバレッジを1倍以下にしておけばチャンスとなります。
このように暴落時に5円台に買っていきました。
その結果、平均取得単価を5円台にすることができました。 暴落後の戻りで6.5円ほどまで上げましたが、6円台に回復してくれたので、そこで利確をして、またレバレッジを1倍以下にしています。
まだ投資額は少額ですが、プラスになることが何より大事です。少しずつ投資額を増やしていきます。
トレードの詳細はこちら
※2021年6月、8円台に回復しています。こちらも参考に
2022年3月では単月で約13万の利益を得ることができました。
本ブログでの過去の実績も参考に
南アフリカランドFXにおすすめ口座
続いて、FX口座についてです。 南アフリカランドFX投資においてFX口座選びは重要です。
堅実投資を実践するためにも口座の選び方の基準として
- スプレッドが低い(手数料)
- スワップ金利が高い
- 1,000単位から取引ができる
以上の3点を重視します。 おすすめは以下の口座です。
いずれもスペックは横並びです。
スワップは政策金利の影響や為替価格の影響で変動はしますが、上記3社は高い水準をキープしています。
「みんなのFX」、「LIGHT FX」や「ヒロセ通商」が安定してスワップが高いです。 特に、「みんなのFX」はここ数年、高いスワップで安定しているのが魅力です。
また、レバレッジ管理がしやすいよう、特に、南アフリカランド等の新興国通貨は専用の口座を用意しておきましょう。
ドル円や他の通貨を全部同じ口座で取引してしまいますと、レバレッジ管理が難しくなり、堅実投資がしづらくなりますからね。 (南アフリカランド円FX業者比較 2023年2月時点)
FX会社名 | 最小取引単位 | ランド円 スプレッド | ランド円 スワップ金利 |
SBI FXトレード | 1 | 0.99銭 | 98円 |
みんなのFX | 1,000 | 0.48銭 | 131円 |
LIGHT FX | 1,000 | 0.8銭 | 131円 |
ヒロセ通商 | 10,000 | 0.8銭 | 140円 |
GMOクリック証券 | 100,000 | 0.9銭 | 107円 |
DMMFX | 10,000 | 1.4銭 | 50円 |
※スワップ金利の金額は100,000ランド保有時に1日に発生する金額です。
利回り目安3~5%。 利回り目安3~5%。 個人的におすすめは「LIGHT FX」「みんなのFX」ですね。
スワップの高さには強みがあります。
安定して高いスワップを維持しており、多くの南アフリカランド投資家が愛用している口座です。
スワップ想定利回りを計算
南アフリカランドのスワップ想定利回りを計算してみます。
まず、100,000ランド保有すると「みんなのFX」の場合、1日に約80円のスワップ金利を得ることができます。
これを1年継続すると 年間で得られるスワップ金利=150円×365日=54,750円
現在1ランドが8円ほどですので、 100,000ランド=800,000円です。 つまり、800,000円分ランドに投資すると年間54,750円得ることができると考えると
54,750円÷800,000円=6.8%
約6.8%の利回りを得ることができます。
ただし、これはあくまで目安です。南アフリカランドの価格や金利は変動していきますので参考として。 「みんなのFX」 口座開設はこちら
初心者の方の南アフリカランド投資の方法
初心者の方はまずは少額からレバレッジを低くして運用するのが良いでしょう。
以下、一例をご紹介します。
-
STEP1
-
STEP2FX口座に5万円~10万円入金するまずは少額から5万円~10万円ほど入金します。もっと少額の1万円からの入金でもOKです。
-
STEP3レバレッジ2倍以内に抑える5万円入金したとしたら、その2倍の10万円分までしか、南アフリカランドを買わないようにします。1ランド8円と仮定すると13,000ランド(1.3lot)までしか買わないようにします。
-
STEP4南アフリカランドが下がるたびに1,000ランドずつ買っていく例えば南アフリカランドが0.2円下がるたびに買っていきます。売買単位は1,000ランド(0.1lot)といった感じで少額で投資していくのが良いでしょう。
-
STEP5上がるまで待ちつつスワップ金利を貯める南アフリカランドが上がってくるまで保有し続けます。そして、スワップ金利は毎日増えていきます。これが美味しいですね。
-
STEP6南アフリカランドが上がってきたら少しずつ売る南アフリカランドの価格が上がってきたら売って利益を得ます。全て決済してしまいますと、スワップ金利も入ってこなくなりますので、0.5円~1円上がるたびに売るという感じでも良いと思います。
-
STEP7以上を繰り返す以上を繰り返して、為替差益+スワップ金利を得ていきます。
-
STEP8 (上級者)暴落時に大きく買う投資に慣れてきたら、上記の投資法のように暴落時に大きく買っていきます。チャンス時に追加の資金を入れたりして、調整していきます。
レバレッジは低く、暴落時にしっかり買って戻りを売る
以上、南アフリカランド堅実投資法について、私が実践している手法をご紹介いたしました。
繰り返しますが、リスクは高まりますので、初心者の方は、まずは米ドル投資に慣れてから始められることをおすすめします。
また、資金配分も少なめにしておいた方が良いでしょう。
その上で、南アフリカランド投資に価値があると判断されるのであれば、始められるのが良いかと思います。
レバレッジを低く、暴落時に買い、堅実に運用していきます。
定期的に投資の状況は報告していきますので、私がうまくいくか見てから始めるのもいいと思います。
次回はメキシコペソ投資についてご紹介します。