2019年12月16日よりSBI FXトレードよりルーブル円FX(RUB/JPY)の取扱が始まりました。
果たして、ロシアルーブルは投資する価値があるのか?
ども。投資軍師かんべえです。
前回のブラジルレアルに引き続き、注目の通貨であるロシアルーブルを見てみたいと思います。
ルーブルも政策金利が高く、また、一時、デフォルトの噂があり大きく下がった経緯もあり、投資の需要は高くありました。
ですが、なかなかルーブルへの投資を取り扱っている業者がないため、実際にルーブルに投資する人はかなり少なかったかと思いますが、今回、SBI FXトレードで取り扱いが始まり、投資がしやすくなりました。
果たして、SBI FXトレードでのルーブル円FXはする価値があるのか?スプレッドやスワップ等を見て検証したいと思います。
ロシアルーブルは投資の対象となり得るのか?見てみましょう。
ロシアルーブルの特徴、政策金利について
まずはロシアルーブル円のチャートを見てみましょう。
(Investing.com:ルーブル円チャート)
なにやらトルコリラのような暴落具合ですね・・・
リーマンショック以前は5円近くありましたが、2円台までの大暴落。
その後、3円台まで持ち直すも、2015年に大暴落。確かこの時、ルーブルデフォルトの噂が流れていたかと思います。
乱高下を繰り返しながら現在は1.7円あたりで推移していますね。
続いて政策金利です。
(Investing.com:ロシア政策金利推移)
利下げが続いていて、現在は6.25%となっていますね。
金利としては南アフリカランドと並び、なかなか高くなっています。2015年が底だったと考えると、結果として、良い投資対象なのかもしれませんね。
SBI FXトレードのルーブル円FXのスペック
では、SBI FXトレードでのルーブル円FXのスペックはどうなっているのでしょうか。前回の「ブラジルレアル円FX」の記事では、ちょっとコスト負担が高く、いまいちでしたが、ルーブル円はどうか?
ルーブル円FXのスプレッド
まずはルーブル円FXのスプレッドを見てみます。
スプレッドは1.49銭となっていますね。
これは狭くはありませんが、とはいえ、そこまで広くないように思えます。
1.73円に対して、0.0149円のコストと考えますと・・・
0.0149÷1.73=0.86%
コスト負担率は0.86%となりますね。
まあ、ランド円やペソ円等と比較しますとやはり広くはなりますが・・・。許容できないほどの広さではなさそうです。
ルーブル円FXのスワップ
続いてスワップ金利を見てみましょう。
(参考:スワップ履歴SBIFXトレード公式)
1通貨単位当たり1日のスワップは0.0001円となっています。
仮に100,000ルーブルを保有すると1日10円入るということですね。
価格と金利が一定という条件で年間利回りを計算すると
10円×365日=3,650円
そして、1ルーブルを1.7円とすると
1.7円×100,000ルーブル=170,000円
つまり、170,000円分のルーブルを保有すると、年間3,650円のスワップ金利を得ることができるというわけです。
単純な利回りですが
3,650円 ÷ 170,000円 = 2.14%
となりました。
うーむ。政策金利と比較してもかなり低いですね・・・。
コスト負担率が0.8%ほどありますので、スワップ投資としてはあまり美味しい投資とは思えません。ブラジルレアルに引き続きルーブル円もいまいちな感じですね。
まあ、まだまだ取り扱っている業者も少なく、マイナー通貨なので致し方ないところもあるでしょう。
ルーブル円FXもスワップ投資対象としてはイマイチ しばらく様子見
コスト負担率が0.8%もあり、スワップ金利も2%ほどですので、ちょっとスペックは良くないですね。マイナー通貨ペアですから仕方がないとも言えますが、ブラジルレアル同様、見送りとします。
ただ、ルーブルは歴史的に見ても大きく下がっていますので、今後大きく上がると自信をもって予想できるのであれば、買うのはありですね。
いずれにしても1ルーブルから投資ができるようになりましたから、少額からでも気軽にルーブル投資ができるようになったことは良いことでしょう。
将来的にはスプレッド縮小、スワップ増はしていくと思いますので、引き続き動向に注目しておきたいと思います。