2019年12月16日よりSBI FXトレードでブラジルレアル円(BRL/JPY)の取扱いが始まりました。
スワップ投資としてのメリットはあるのか?
ども。投資軍師のかんべえです。
私も愛用しているFX口座のSBI FXトレードなのですが、本日より、高金利マイナー通貨ペアの取扱いを開始しました。(参考:高金利通貨を中心に8通貨ペア追加のお知らせ)
- ロシアルーブル円(RUB/JPY)
- ブラジルレアル円(BRL/JPY)
- ポーランドズロチ円(PLN/JPY)
- スウェーデンクローナ/円(SEK/JPY)
- ノルウェークローネ/円(NOK/JPY)
- メキシコペソ/円(MXN/JPY)
- シンガポールドル/円(SGD/JPY)
- 米ドル/人民元(USD/CNH)
ブラジルレアルやロシアルーブルなど、なかなか他のFX会社では取り扱っていない通貨ペアの取引が始まったので、驚きです。
特に注目がブラジルレアルです。
ブラジルレアルは政策金利も高く、オリンピックがあったり、W杯があったりと、成長には期待されていましたが、なかなかこれまで投資をすることができませんでした。
ですが、今回のSBIFXトレードの導入でかなり投資しやすくなったと言えます。
果たして、ブラジルレアルはスワップ投資の対象として、メキシコペソ等と同様に人気となるのでしょうか。
ブラジルレアルが投資対象となるのか?見てみたいと思います。
ブラジルレアルの特徴、政策金利について
なかなか馴染みのないブラジルレアルですが、まずはブラジルレアル円のチャートを見てみましょう。
(Investing.com:ブラジルレアル円チャート)
約20年間のブラジルレアル円チャートです。
現在は26円前後、過去は50円以上あります。2008年リーマンショック時は70円から30円台と、かなりの乱高下を繰り返していますね・・・。
長期チャートを見ると2004年あたりの価格が30円台ですので、割と底堅い通貨のようにも思えますが、2003年の大暴落は何が原因だったのか?などなど、本気で投資をするなら勉強しておいた方が良さそうですね。
続いて政策金利です。
(Investing.com:ブラジルレアル政策金利)
以前は10%ほどあった政策金利ですが、利下げの傾向にあります。現在は4.5%。
インフレ率安定、景気回復を狙って利下げを続けています。
世界的に利下げの傾向が続いていますが、ブラジルレアルも5%を割るほどにまで下げているのですね。
メキシコペソが政策金利7.5%、南アフリカランドも6.5%ほどありますので、ちょっとリスクの割に低い感じですね。
SBI FXトレードのブラジルレアル円のスプレッドとスワップ
では、SBI FXトレードでのブラジルレアル円のスペックを見てみましょう。
ブラジルレアル円のスプレッド
まず、ブラジルレアル円のスプレッドです。
スプレッドはなんと35銭・・・!
やはり、割と広いですね。
近い価格のトルコリラ円が1.8銭ほどですので、コスト負担の高さを感じます。
まあ、トルコリラ円も元々は10銭以上あるのが基本でしたから、他社が参入してきたりすると、大きく下がってくるとは思いますが・・・。
単純計算しますと。
0.35銭÷26円=1.34%
ということで、コスト負担率が1%以上もあります。
短期~中期売買には向いていないですね。これは改善してほしいところです。
ブラジルレアル円のスワップ
続いてブラジルレアル円のスワップを見てみましょう。
(2019年12月16日)
1通貨あたり0.0020となっています。
概ね比較するときは10,000通貨単位となりますので、1日あたり、10,000レアル保有すると20円のスワップ金利が入るととなります。
仮に現状の利回りを計算すると
20円×365日=7,300円
ブラジルレアル円の価格を26円と仮定すると
26円×10,000レアル=260,000円
つまり、260,000円分のレアルを保有すると年間7,300円のスワップ金利が得られることとなり
7,300円÷260,000円=2.8%
となりました。
政策金利より大分低いですね・・・。コストとして持っていかれているのでしょうか。
※この利回りは現時点の価格、現時点での金利が1年間維持される(ほとんどない)ことを想定してものです。
やはりマイナー通貨ペアとあってスプレッドもまだまだ広いですね。
現状はあまりおいしくないので様子見。大きく下がったら考えたい。
あまり取引市場が整備されていないのか?ブラジルレアル円はスワップ投資対象としては、あまり美味しいものではありませんでしたね。
これであれば、メキシコペソや南アフリカランドに投資したほうがいいでしょう。
今は無駄なコストが多く、投資するには今投資しなければならない理由がない限りは不要ですね。
ただ、ブラジル経済は将来性はありそうです。今後の可能性に期待して、大きく下がったときに買うことを検討するのはありかなと思いますね。
チャートを見ると30円台から60円台とほぼ2倍に上昇しているときもありますので、もし、そのような暴落があったとしたら、少し買ってみるかもしれません。
以上、SBI FXトレードのブラジルレアル円のスペック、スワップ投資として魅力があるのか?について検証してみました。少しでもお役に立てれば幸いです。投資はくれぐれも自己責任で。
次回は「ロシアルーブル円」あたりを見てみたいと思います。
現状はブラジルレアルに投資するメリットはほとんどないと判断しました。またスプレッドが縮小したり、大きく暴落したときは検討してみたいと思います。
※SBI FXトレードは1通貨単位でトレードができドル円買いユーロ円売りにおすすめです。詳細は以下の記事で。
⇒【SBI FXトレードの評判】なぜおすすめできる口座なのか?利用歴6年が語ります。