ども。投資軍師のかんべえです。
コロナショックで連日乱高下が続いています。
暴落は起きていますが、まだ日経は2万円近くまで戻ったり、ドル円も110円に戻ったりと、今のところ落ち着きを取り戻しつつあります。
ただ、今後、何が起こるかわかりません。
そこで、最近懸念しているのは「自動売買ツール参加者のロスカット多発」です。
特に
- 投資初心者の方でなんとなく自動売買を始めている人
- 利回り10%超を目標にレバレッジをかけている人
です。
自動売買に投資初心者が多く参加している
ここ数年、投資系ブロガーやYoutuberの推しもあり、トラリピやループイフダン等の自動売買が人気を博しました。
ただ、LINE相談をしていると、比較的投資初心者の人が、なんとなく始めている人が多いということに気づかされます。
なんとなく儲かりそうだからと、あまり仕組みをわからず、ブログに書かれている通りに自動売買に参加している人も多いようです。
そして、利回り5%~20%を目指して、レバレッジをかけている人も多いようです。
確かにここ数年は為替が非常に安定していましたら、たまたま、うまくいっていたかもしれません。
しかし、今は状況が違います。
何が起こるかわからない状況です。
1ドル100円割れ、90円割れがあった場合対応できるか?
ドル円チャートを見てみましょう。
リーマンショック時は1ドル70円台にまでなりました。
リーマンショッククラスの不景気が来るのであれば、同様に1ドル100円割れ、90円割れ、も視野に入れておくべきだと私は思います。
そして、自動売買は基本ナンピン買いです。
仮にレバレッジ5倍にしていた場合、1ドル100円割れ、90円割れ、ですと、耐えられないでしょう。
その点、恐らく、利回り計算では「想定外」として、考えないようにしている人が多いかと思いますが、正直それはおすすめできません。
リーマンショック並みに1ドル80円割れとなっても対処できるか?今一度、資金管理、ポジションの確認をしておいた方が良いでしょう。
もちろん、今は米ドルも安全資産の対象となっています。株価暴落に対して、あまりドルが下げていないので、大暴落の可能性は低いとは思いますが・・・・。
米国viの事例からも警戒はすべき
先日、「【注意】米国viショートのロスカットレートを80超にしてても安全はない理由」の記事でも書きましたが、米国viも多くの人がロスカット・塩漬けとなっています。
これは、VIXの数値がリーマンショックを超えることなんてないという想定でロスカットレートを設定し、ショートをし続けるという投資法が流行っていたからです。
そして、あまりわからず、投資初心者の方が簡単に儲かりそうという理由で参加していたようです。
リーマンショック以上のロスカットレート80に設定したら無敵と思われていたようです。決してそんなことはありませんよね?
もちろん、投資は自己責任ですが、伝える側も、やはり、責任がありますね。
話がそれましたが、VIXもリーマンショック以上となったわけですから、今後も、他の事象についてもリーマンショック以上になる可能性があるというのはわかっておいた方が良いでしょう。
(参照元:VIXチャート)
可能性とはもちろんかなり低いですが、ドル円80円割れも視野にいれておくべきと私は思います。
1ドル101円から110円に戻したので儲かった?
ただ、最近はドルが強いのも事実です。
(参照元:SBI証券)
3月9日にドル円は一時101円をつけましたが、その後、110円に戻りました。
こういったチャートですと、ナンピン買いをすれば大きく儲かります。
私も米ドル積立投資をしていますので、利益を得ることができました。
しかし、自動売買だから儲かった、ということを発信している人も入ましたが、それはちょっとずれているなと。
この状況で勝てるのは低レバレッジでナンピン買いをしている場合です。
ですので、自動売買は関係がないです。
もちろん、このような乱高下のチャートが続くのであれば、自動売買でもなんでも稼ぐことができるでしょう。
ただ、暴落したままさらに暴落すると、今までの利益が吹き飛ぶようなトレードをしているのであれば注意が必要です。
レバレッジをかけなければ大丈夫?⇒なら自動売買は不要
では、どうすればいいか?単純な話がレバレッジを低くすればいいということです。
ただ、レバレッジをかけず、広い値幅でトレードをするのであれば、自動売買を使う必要はありません。
なぜなら自動売買はスプレッドが広く、スワップが低いからです。
「トラリピ等の自動売買FXのリスクとおすすめできない理由について」という記事で以前書きましたが
自動売買
- トラリピ:3銭
- ループイフダン:2銭
- トライオート:4.3銭
次に手動口座
- SBI FXトレード:0.20銭※
- みんなのFX:0.3銭
- GMOクリック証券:0.3銭
とスプレッドが10倍近く違ってきます。
狭い値幅でトレードをするのでなければ、手動で注文しても大した手間ではありません。
また、長期保有するのであればスワップの高い口座の方が良いでしょう。
まとめ
恐怖を煽る感じになってしまいましたが、決して、そのつもりはありません。
恐らく、ドルは強いので、1ドル100円割れさえも起きないかもしれません。
しかし、米国viの事例からも、何が起こるかわかりません。
自分が今どのくらいのレバレッジで、どのくらいの暴落まで耐えられるのか?
そのあたりをしっかりと理解したうえでリスクを取るのであれば、それは自己責任ですので、問題ないでしょう。
しかし、米国viのように、わけもわからず、なんとなくで参加されているのでしたら、今一度確認しておくようにしましょう。
繰り返していますが「早く簡単に稼ごうとしない」「わけの分からないものに投資しない」これを肝に銘じて、堅実投資に努めていきましょう。